競馬一筋30年、中年オヤジが一時は医者にアフリカ象と同レベルとまで言われた中性脂肪を減らしながら競馬を語る
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「お勘定・・」と、杉田が言った。彼の前にビール瓶が2本立っている。
彼は、その1本を取り上げて、自分のコップに、ゆっくりと注いだ。 ちょうどグラス1杯分残っていた。 「お愛想をしてください」 ヤキトリ屋のあるじはヤキトリをタレのツボに漬け、また 炭火の上にのせてから後ろ向きになった。 「えらく、安かった。・・今日は、安かったなあ」 今日こそ飲んでやろうという思いが強すぎ、隅にいて飲んでいた宇津木兄 いに笑われた。あるじも杉田を見て、彼も目だけで笑った。 「ああ、ホロッときた。この値段でホロッと酔えた」 杉田はいかにも満足したという顔で、最後の一杯を時間をかけて飲んで いる。 「今日は安かった。成功だった。この値段でホロッと酔えた。うまあく 酔えた。こういうことは、めったにないんだよ」 杉田は本当に酔っているようだった。店の誰もが彼を祝福してやりたい気 分になっていた。実際彼は、昼間から、今日はビールを何本飲んで、 ヤキトリを何本食べてという計算を立てていた。大成功だったのである。 杉田の、最後の一杯を飲みほしてからの行動は早かった。勘定をして 脱兎のごとく家路に帰った。彼は、ホロ酔いを、うまく家まで運んでしま わないといけない。やはりホロ酔いはいいものだ。 ちなみに杉田とは私のことである。フルネームは杉田古城といいます。 PR |
カウンター
カレンダー
フリーエリア
最新記事
(05/29)
(05/16)
(04/30)
(04/18)
(04/11)
最新TB
プロフィール
HN:
中年オヤジの競馬バカ
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(11/19)
(11/20)
(11/22)
(11/23)
(11/26) |